私たちのうすき時間

第6回 地域おこし協力隊 有機農業隊員(明智・飯沼)Vol.1

●有機農業・2年目:明智●

 地域おこし協力隊、有機農業隊員2年目の明智です。
私たちのうすき時間と言う事で、協力隊員としての活動と、子育て世帯的目線でのうすき情報など、ゆる~くご紹介できればと思います。

まず、有機農業隊員としての活動ですが、大まかな活動内容は三重野さん、阿武さんの記事をご覧いただければと思います(記事はコチラ)。

で、明智からは2年目に入った有機農業隊員の活動についてご紹介いたします。
まず、1年目は藤島農園にて基礎を学ぶ期間でしたが、2年目以降はいよいよ圃場での実践形式の活動に移ります。
畑作りや種まき、植え付けはもちろん肥料はどうする? 野菜の種類や作る量は? などなど、独立農家さんは当たり前のように行っている事を、一から十まで自分で考え実践していきます。
もちろん分からないことや迷った時には、藤島さんをはじめ、先輩農家さんに相談します。
そうして多大なる失敗とわずかな成功を経験……をしているのは私だけかもしれませんが、とても貴重な経験を積んでいきます。

実際に自分で実践していて、ものすごく実感するのが「やってみないと分からない」と言う事。
前述の種まき云々など、どこかに問題があれば失敗するという当たり前の結果がありますが、これが独立後の失敗だったらと思うと……。

そうならないためにPDCAサイクル沼にハマりつつ、3年の間に沢山の経験を得た後に独立できる。
藤島さんからも、3年の間にどんどん失敗しなさいと背中を押してもらえる。
つくづく有り難い制度だなと思い知るのが、2年目有機農業隊員の通る道かもしれません(笑)
そんな沼に一緒にハマりたい方は、ぜひぜひ有機農業隊員に応募してみてください(※1)。

さて、続きましては子育て世帯的目線でのうすき語り。
各種子育て支援や情報などは、市のホームページ(※2)からご覧いただければと思いますが、実際に子育て世帯で移住を検討されている皆様は、こう思う事が多いのでは?
「子供がのびのびとできる環境で育ってほしい」
私達家族も同じような思いを持って臼杵に移住しましたが、移住後の感動ポイントの1つが公園の素晴らしさ!
臼杵エリア野津エリア共に、大型の公園が整備されていますが、どちらも魅力的で尚且、時間や季節によっては貸し切り状態!素晴らしい!
では各公園のご紹介。

まず臼杵エリアの臼杵市総合公園。
芝生が印象的で開放感あふれる公園です。
大型の複合遊具に、これまた大型のローラー滑り台(※3)。
広々した芝生のエリアでは、ボール遊びをするご家族もいらっしゃいます。
我が家から歩いて行ける距離なので、休日は明智家も出没します。

続いて野津エリアの吉四六ランド。
木製の大きなアスレチックや各種遊具も完備。
そしてこれまた大きな池。
鯉に金魚にメダカも泳いでいます。
子供はみんな水が好きですよね? 我が家の子供も来るたびに大はしゃぎ(笑)
そして吉四六ランドといえば桜の名所!
春には公園を囲む山が一面桜色になり、夜間はライトアップされます。
そんな素晴らしい臼杵の公園ですが、悲しいかな子供ってすぐ飽きますよね。
でもご安心を、お隣の津久見市や佐伯市にも大型の公園(※4)がありますので、公園ローテーションもバッチリです!

大分市にもアクセスが良いので、遊び場に困らないのは嬉しいポイントです。
子育て世帯の皆様、これから子育てをお考えの皆様も参考にしていただければと思います。

※1…地域おこし協力隊募集:有機農業隊員…現在、新規隊員2名を募集中。締切2021年10月29日。詳しくはコチラ
※2…各種子育て支援や情報:臼杵市役所ホームページ>ライフイベントコーナー、移住検討の方はライフイベントコーナー>住まい>臼杵市への移住・定住を応援します!もご確認ください。
※3…ローラーすべり台:うすき暮らしナビ>暮らすの遊び場コーナーで動画を公開中
※4…津久見市・佐伯市の大型公園:津久見市に「つくみん公園」(臼杵中心部から車で約20分、野津中心部から車で約30分)、佐伯市に「総合運動公園」(臼杵中心部から車で約60分、野津中心部から車で約30分)があります。所要時間はすべて一般道路利用の場合。

協力隊通信Vol.9にも自己紹介が掲載されています♪

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●有機農業・3年目:飯沼●

 令和元年(2019年)4月より有機農業隊員として活動しています飯沼です。
任期も残すところ半年程となりました。
3年目の現在は、ほぼほぼ専業農家のような生活をしています。

「農家になりたい!」と思っても、資金、農地、設備、技術やノウハウなどの準備が必要で、意外とすぐにはなれません。
そんななか、1年目から給与を得ながら実践的に農家のような活動が出来る地域というと、臼杵以外にはまずないと思います。
さすが有機の里、さすが意識の高い自治体……他所で数年農業研修をしてきて、未経験からの新規就農の難しさを感じていた僕には、なんともありがたい環境です。

現在は6,000㎡の畑を耕作しているのですが、今年は思い切ってニンニクを3,000㎡栽培してみました。

僕の住んでいる地区ではニンニク栽培が盛んで、種の購入や収穫後の温風乾燥などを地区で共同で行っているので、地域の方と一緒に盛り上げることができ、これはなんとも協力隊らしい! という事で力を入れています。

地区で一番の慣行農家(※1)さんが3,000㎡栽培しているので、同じ面積栽培して先輩より良い収量を叩き出してやろうと生意気精神剥き出しで臨んだところ、蓋を開けてみれば、3,000㎡栽培すれば3tは収穫できるところ、僕は1.7tでした。
なんとも腕が悪い……とはいえ、今年はかなり奇をてらってイレギュラーなアプローチで臨んだので、来年こそは……と自我を保っています(笑)

ちなみに有機のニンニクは1,700〜2,000円/kg程で販売できます。
今年3,000㎡栽培した作業時間のデータを単純計算すると、僕の現在のインフラ(人間1人とトラクター+収穫作業機と管理機)では10,000㎡程栽培できます(かなりハードですが……)。
つまりニンニクを10,000㎡栽培して10,000kg収穫して1,700円/kgで販売すれば……?
経費率は約3割(一般的な数値)なので所得は……?
かなり夢があります。

とはいえ農業は天候に左右されるし、特に有機は病害虫の被害があるし、10t収穫できたところでそれをさばくのは至難の業だし、そんなに甘い話ではないのですが、農業って机上の空論ではけっこう儲かります(笑)。
協力隊の任期が終わり、僕も来年度からは農家デビューなので事業計画を提出したのですが、頭の中にある事業を既存のデータにあてはめて計算したところ、所得が800万程になってしまい、これはまずいと思って現実性のある400万程に落とし込んだ程です(笑)。
ちなみに一般的な有機農家の所得のアベレージは200~300万程です。
なかなかの低所得ですが、みんなとても幸せそうで楽しそうです。
それは自給自足的な生活をしているのでお金がかからないから、そして何より仕事が楽しいから。
ほんと農業って人として生きている意味を感じられる最高の仕事だと思います。
僕も野菜を栽培するかたわら、栗や銀杏を拾い、梅や柿を採り、近くに生えてるユスラウメやグミを食べ、原木椎茸を採り、鹿や猪をさばいたり、イカを釣ったり、春先には山菜や筍を採りに山に入り、竹や木を切っては小屋や育苗ハウスを作ったり、なんとも楽しいです。

でも現状は、農業は人手不足、若手へのアピールは急務です。
農業自体はとても良い仕事、これに所得が付いてくれば若者は魅力を感じてくれるはず。
なので僕は、最低でもサラリーマンの平均所得である400万以上のビジネスモデルを確立して普及したいと考えています。
人間一人で農業所得2,000万の猛者が存在することは事実であり(僕も衝撃を受けました)、難しいことは確かですが上手くやれば収入的にもかなり可能性があると常々感じています。
それに今は5年間の国の所得補償もあります。
よっぽどでなければ5年もあればなんとかなるでしょう。

なので、協力隊に興味を持っている方、有機農業に転職を考えている方、僕は全力でお勧めします。
なにより自然界は複雑怪奇で摩訶不思議で最高に楽しいです(^^)のうy

※1…慣行農家:農薬・化学肥料を使う、一般的な農法を行う農家。

協力隊通信Vol.8にも自己紹介が掲載されています♪

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