私たちのうすき時間

第13回 地域おこし協力隊 一般隊員(田中・増本)Vol.5

●地域担当:田中●

こんにちは! 地域おこし協力隊の田中です♪
今回は”臼杵の地もの”(※)でもある特産品について1つご紹介を(‘ω’)ノ!

「エゴマ油」って、みなさんご存知でしょうか?
体内では作ることのできないオメガ3脂肪酸のα-リノレイン酸という必須脂肪酸を多く含む「健康食品」で、体内ではEPAやDHAに変換され、アレルギー疾患の抑制、脳細胞の活性化、血液をサラサラにするなどの優れた健康機能が注目されています!
臼杵市野津町の都松(みやこまつ)地区では、この「エゴマ油」を特産品の一つとしており、エゴマの栽培から行っています。

私の主観ですが、都松産のエゴマ油は、濁りのない黄金色で透き通り、味は全くクセがないサラッとしたオイルです。
加熱調理をすると健康成分を損ねてしまうため、お味噌汁や、サラダ・和え物にかけて食べることがおススメです♪
私自身、今までインストラクターという仕事で、「健康」にずっと関わってきたこともあり、健康オタク(笑)
食事や食品についても興味があり、都松地区が臼杵市内のコミュニティビジネスの先進地としても勉強したく、エゴマ栽培の6月の種まき時から参加させて頂きました。
ここで私なりに、エゴマ油がとれるまでの流れをご紹介致します♪

都松地区が持つ、共同圃場での「エゴマ栽培講習」の模様です。ここで作業を確認した後、各農家さん宅の畑で各々作業をされます。エゴマはシソ科に属する1年草。6月半ばに《種まき》を行いました。
エゴマづくりに関わる農家さんが集まり、流れ作業。
種を落とす専用の機械が画期的! そして、作業中には、「うちは、こんなやり方をしているよ~」と、アイディアが飛び交う場面も。

7月には、10㎝程度に育った苗を、畑へ植え替えていきます。ここでも、土の中へ苗を落としていく機械が登場!
都松のエゴマ栽培も高齢化が進む中、省力化できる機械の導入も必要不可欠です。

3か月後の10月半ばには、150㎝程に育った苗の《刈取り》作業。
150㎝にもなると、扱いがとても大変……刈り取っては運搬、この繰り返しを、参加者みんなで励ましあいながら、汗だくになっての作業!
畑一面を刈り終えた後の達成感は、たまりません!

その翌週には、《脱穀》作業。あまりイメージできないまま参加しましたが、これが、1番の重労働、力作業でした!
乾燥したエゴマを板に叩きつけ、実を落とし、その後、ふるいにかけたり、唐箕にかけたりしながら、ゴミを取り除き、「実」だけを残します。

その翌週には《水洗い》作業。実をキレイに洗い、汚れ・ゴミを取り除きます。
その後乾燥をさせながら、まだ残っているゴミを唐箕や、やがては手作業でピンセットを使い、取り除いていく……丁寧な作業が続きます。
この、水洗い作業や選別作業をしっかり行うことで、濁りのない透き通った油が出来上がります。

そして、4週間後の11月半ばには、最終作業の《搾油》作業が行われました。
実から油が出る……不思議ですよね。一度は見てみたくて、とても楽しみにしていた作業。
実に機械で圧力をかけると、ジワジワ~っと油が出てきます。良い実は、少しの圧力でも油が溢れる様に出てくると教えて頂きました。
搾りたての油を1本1本瓶に詰めると、都松産エゴマ油の完成が見えてきました。
「消費者さんの喜ぶことを考えるんじゃ」
……講習会中に飛び交う言葉で、とても心に残った言葉です。この想いで育てられた都松のエゴマだからこそ、こんなにも透き通った、上質な油が出来上がるんだなぁ…と納得です。

今年は夏場の大雨など、天候に悩まされました。
エゴマ栽培に関わる都松地区振興協議会の代表の方々をはじめ、農家さんの日々の努力と愛情で、無事に製品として出来上がったことが嬉しくてたまりません。
作業工程はもちろん、そこに向き合う姿勢が、とても勉強になりました。

私事ではありますが、これから産休を頂くことになり、このブログも12月からお休みを頂きます。
お読み頂き、ありがとうございました<m(__)m>

※…臼杵の地もの:臼杵の風土・自然循環の中で育まれた資源・食材を活用し、使う人・食べる人のことを考え大切に作られた魅力あるこだわりの加工品を臼杵ブランド「うすきの地もの」として市が認証していす。

 


 

●移住・定住担当:増本●

こんにちは! 移住定住担当の増本です。

少し前になりますが、11月19日に部分月食がありましたね。
全国的にお天気が良かったようで、みなさんのお住まいの地域でも月が欠けていく様子を見ることができたことと思います。
ここ臼杵でも、しっかりと月食の様子を見ることができました^^

海沿いに位置する、佐志生(さしう)地区と下ノ江地区の間にある、旧豊洋中学校(※1)前で見ようと車を走らせていたところ、途中の海辺(あまべ)地区付近で、マジックアワーのなか、欠けが始まっている月をみることができました。

月どこ? な状態ですが、赤丸の中にあります。
海に浮かぶおにぎりみたいな島は臼杵市にある津久見島です。この津久見島、昔は月見島と呼ばれていたときもあるようで、確かに、昇り始めの月が良く見えそうです。
月の下に見える海に浮かぶ白いものは、愛媛から臼杵に向かっているフェリー(※2)です。

そのあと、旧豊洋中学校の前に到着してスマホのカメラで撮ったものがこちら。

カメラの性能の限界はありますが、なんとか、欠けていることがわかる様子を撮ることができました(笑)

近くに望遠レンズで撮影していた方がいらっしゃったので、撮った写真を見せてもらったら、地球の影も、うさぎ模様もしっかり確認できる!
望遠レンズってこんなにクッキリ月の模様が見えるんだ~!! と感動。
お願いして画像もいただいちゃいました。

その方は今、野鳥を撮ることにもはまっているようで、臼杵近辺で見られる鳥の写真も見せていただきました。
カワセミ、ムクドリ、ジョウビタキ、ミサゴ、キセキレイ、沢山の鳥が身近にいることがわかります。
そのなかには、一度でいいから見てみたいと思っていたエナガも!
撮影場所は隣の津久見市にあるダムだったのですが、津久見で見られるってことは、臼杵でも見られるはずと期待が膨らみます♪
帰りにインスタグラムアカウントを教えていただき、地元の方と知り合うことも出来た月食鑑賞でした^^

※1…豊洋中学校:2016年に閉校となった、目の前に海が広がる中学校。現在は、講座を開くグループが利用したり、企業の事務所などで活用されている。
※2…臼杵港と四国の八幡浜港を約2時間半でつなぐフェリー。

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