私たちのうすき時間

第11回 地域おこし協力隊 一般隊員(梶原・林)Vol.4

●文化芸術:梶原●

こんにちは! 臼杵市地域おこし協力隊梶原涼晴です!
ブログ4回目! 秋! ということで、臼杵の秋の風景をご紹介させていただきます。

臼杵に移住して3年目、改めて思うことは、臼杵の秋は下手すりゃ東京より寒い! ということ、
それと、臼杵の秋は(九州の秋は)しっかり寒いわりに土が強いからなのか広葉樹が多いからなのか、
一年を通して緑の主張が強いこと。
それでもいろいろなエリアを散策してみると、ここにもあそこにも、秋の気配が。


ひとつめのスポットは、中臼杵は木ヶ畑(※)の、とある楽園(隠れ家)。
草木たちはこれから訪れる冬なんてお構いなしと言わんばかりに青々と茂っています。
でも、黄昏時手前くらいの時間だったかと思うのですが、やはり太陽の低さが秋を感じさせてくれます。
この景色を撮影した数時間後、近くの県道でなんと鹿の親子に遭遇、危うく轢いてしまうところでした。
冬眠前の腹ごしらえで人間の生活圏まで降りて来る動物たちとばったりなんていう景色も、臼杵の秋ならでは。


そして先の「楽園」から歩いてすぐの農道沿いに、はい、見つけました。ザ・秋の景色!
素人携帯写真だとそのインパクトが半減してしまいますが、それはそれは見事なグラデーションでした。
おまけに鳥と虫のオーケストラ、そこに(多分)鹿の鳴き声まで加わり、見事に紅葉を演出、もしかしたら景色よりも、この音の癒しがまさに、都会では決して得られない貴重な体験かもしれません。


さて、こちらも中臼杵から南へぐぐっと分け入ったところにある、大のお気に入りスポット。
銀杏(いちょう)の黄色が、まわりの緑と青空に見事に映えています。ここでは生き物たちのオーケストラに加えて、そうです、あの匂いが……
食べものとしての銀杏(ぎんなん)は大好物なのですが、数え切れないくらい踏みつぶしたが最後、しばらく車の中まで「秋の匂い」に包まれることになりました。「美味しいのに、臭い」、他にもそういう食べ物はたくさんあるので何故だかあっさり受け入れてしまっているわけですが、そもそもどうしてわざわざこんな匂いを放つのか、一体何のためにこんな匂いになっちゃったのか、この匂いは誰のために放っているのか・・・いつも不思議に思うのは僕だけでしょうか?


お次は……いくら緑の主張が強いからといっても、よくよく見ると、ほら、秋の花。山茶花(さざんか)です。少し前に咲き乱れていたキンモクセイは、懐かしい香り(ときどきトイレの芳香剤的香り)が風に乗ってここあそこに拡がりますが、山茶花は特に香りはしなかったような……。
でも、いいですね、花は。花を眺めていると、ふと時間から解放されたような気持ちになるというか、自然と笑顔になります。

臼杵の秋化粧、いかがだったでしょうか?
秋に限りませんが、この土地の自然環境は、五感のすべてを優しく満たしてくれるように思います。
そして「自然は生きてる」と、しみじみ。それから、「自分は生かされている」と。
良い意味で、自分がいかにちっぽけな存在であるかを再確認させてもらえると思うのです。

最後におまけ。臼杵の優しい秋景色に五感をたっぷりと満たされた、「ちっぽけで下世話な人間=僕」は、この神のスパイス「カボスコ」を携え、お外で大好物の関鯵を炙り、九州ではマイノリティのお蕎麦を茹で、胃袋を盛大に満たしたのでした。



 

※…中臼杵・木ヶ畑:城下町エリアと野津エリアの中間にある、臼杵インターチェンジから車で5~10分のエリア。

 


 

●文化芸術:林●

おはようございます! 協力隊の林です。
今回は、僕が生業としている”演劇”に触れていきたいと思います!

まもなく2021年も終わりを告げようとしていますが、なんと今年の締めくくりに…臼杵に…劇団を立ち上げます!!
私が座長を務めます!!
そしてその名は”劇団ムジカ”。

ムジカとは? なぜムジカ? それについては、我々劇団のコンセプトでもある”ムジカコンセプト”をぜひ見ていただけたらと思います。
こちらのコンセプトを軸として、劇団ムジカ始動いたします!!

そして、気になる劇団ムジカ旗揚げ公演の演目は……

「ANJIN -A NAVIGATOR OF LOVE- 」

ANJIN? そう、ANJINとは三浦按針(ウィリアム・アダムス)のことです。
知らない方も多いのではないでしょうか!?

今から約400年前の大航海時代。遥か遠い国、オランダから1年と10ヶ月の壮絶な航海を生き抜き、大分県臼杵市佐志生黒島(※)にたどり着いた、イギリス人航海士。
本作は、その按針が生き抜いた波乱万丈の航海から、今を生きていく上で大切なものに気づかせてくれるような内容となっております。
作品を通じて、現代を生きる我々に伝えたいメッセージとは一体何なのか……。
その答えは、”劇場”でしか受け取れませんので、ぜひお越しください!
公演情報等は以下に記載してありますので、ご確認いただければと思います。

日時:2021年12月17日(金)~19日(日)
場所:久家の大蔵(臼杵市浜町)https://onl.tw/wV2YSzF
チケット販売:
電話 サーラ・デ・うすき 0972-64-7271
メール アクターズクリニック actorsclinic.tokyo@gmail.com

※…黒島:佐志生海岸から約300mの距離にある臼杵湾内に浮かぶ、環境省による快水浴場百選に選定されている島。船(往復500円)で渡る。1600年4月19日に、ウィリアム・アダムス(三浦按針)やヤン・ヨーステンが乗船したオランダ船リーフデ号が漂着したとされる。

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