グラッツル ハイモさん・賀来素子さん

グラッツル ハイモさん・賀来素子さん(福岡県から移住)プロフィール
移住年月:2017年11月
移住元:福岡県
家族構成:息子1人の3人家族
Q:移住の決め手は?
先輩移住者のインスタグラムを見て「臼杵を知った」という素子さん。臼杵の生活環境や開催される様々なイベントに惹かれ、臼杵市が推進する化学合成農薬や化学合成肥料を使用しない農業の取り組みや、空き家バンクの物件などを検索するようになったと言います。そのような中で見つけたメールアドレスに思い切ってメールを送ったところ、臼杵市の移住支援に関わる女性へとつながり、臼杵を見学することになりました。実際に臼杵を訪れて、先進的に取り組んでいる化学合成農薬・化学合成肥料を使用しない農家さんや先輩移住者と話してみて、「行ってみよう」 と移住を決意。特に自然に囲まれて有機農業を目指したいと願っていたハイモさんにとって、「一緒にしましょう」と背中を押してくれた農家さんとのやりとりが続いたことも大きかったようです。
Q:臼杵の人の印象は? 移住されてみてどうでしたか?
空き家バンクの物件を気に入って、化学合成農薬・化学合成肥料を使用しない農業が盛んな野津町へと移住。ハイモさんが自宅前に広がる土地で農業をしたいと考えていたところ、その所有者を 知っているという面倒見の良い組長さんが、すぐさま段取りを整え、ついに土地を貸してくださることに。そして農家さんに教わりながら自宅前での農業がスタートしました。農業を始めてまだ5ヶ月という中、来月には「ほんまもん農産物の農業者として認定を受ける」と、ハイモさんは目を輝かせます。
素子さんは「ご近所さんが手料理を持って来てくれたり、庭のお花を摘ませてくれたりします」と田舎の人の温かさに触れながらご近所付き合いを楽しんでいる様子。「面倒見が良くて、親切な人ばかり」と、夫婦そろって満面の笑みを浮かべます。
ハイモさんが農業に励み、素子さんが翻訳の仕事に打ち込む中、2歳の息子さんは自宅近くの保育園で過ごします。友達と自然の中で散歩したり遊んだり、季節を感じながら成長する息子さんを見て、安心して子育てができていると実感しているお二人。
また、田舎暮らしを楽しむ反面、車一台で生活することに不便さを感じ、素子さん用にもう一台車を購入。「自分の時間でゆっくりと買い物をしたり、素敵な場所でお茶をしたり、興味のあるイベントに行ったりしたい」と、ハイモさんには内緒で楽しみを膨らませているようです。


Q:移住を検討している人へ
「“家はご縁ですからね”と言われていたが、その通りだと実感しています」と素子さん。空き家バンクで見つけた自宅は庭が広く、日々いろんな花が咲き、「この家に決めて本当に良かった」と改めて思うと言います。移住を検討している方に敢えて言うのであれば、「2年くらいのゆとりを持って住まいを探すことをお勧めします」とのこと。また、「住まい探しも大切だけど、仕事を含めて何をしたいか決めることも大切」と2人は言います。化学合成農薬・化学合成肥料を使用しない農業を学び始めたハイモさんは、まだ農家としての収入は見込めず、他の仕事に就いて兼業をすることも検討しています。
自然に囲まれた暮らしをイメージしていたハイモさんと賀来さん。「やりたかったことが出来ているので移住して後悔はないです」と、自分たちの価値観を大切にしながら、移住生活を送っています。
(2018年取材)
